マコモタケという野菜を八百屋の店頭で見かけ、試しに買ってみた。
外観はサトウキビの様だが節は無い。青い所ばかりの長ネギの様でもある。長さ20cmくらい、太さは8cmくらいの物が2本で100円だった。
外側の薄緑色の皮は剥ける所まで剥いて、中の乳白色の部分を食べるらしい。試しに生で齧ってみると、苦みやエグ味はなく、ほんのりと甘みがある。素直で淡白な味わい。
1本は八百屋に貼ってあったレシピに書いてあった「マコモタケとピーマンのオイスターソース炒め」にした。黙って出されたら筍と区別がつかない感じ。これはおかずになる。
もう1本はヘルシオのウォーターオーブンで20分ほどグリルして、塩だけで食べてみた。なかなかジューシーに仕上がる。ホクホクとシャキシャキの中間くらいの歯触りの中に、甘みが引き立っている。手で裂きながら食べると野趣あふれる感じだ。
ネットで調べると、マコモは日本に古くからあり、稲よりも歴史があるらしいが、食用になるのは「中国から導入された品種」であり、茎の中間が「黒穂菌」に「寄生」されて膨らんだ部分が「マコモタケ」ということがわかる。が、いかんせん、説明に出てくるキーワードがちょっと怖いので、損をするタイプの野菜かもしれない。